射出成形品の欠点であるウエルドラインを無くすウエルドレス成形技術は、長年様々な方式が提案されてきた注目の技術です。山下電気は、シンプル、低コスト、汎用性、操作性をキーワードに、ものづくり現場を重視したウエルドレス成形技術 “Y-HeaT”を開発しました。Y-HeaTによるウエルドレス成形品は、カーエレクトロニクス製品、電気機器、医療機器など様々な分野で採用されています。 “Y-HeaT”(Yamashita Heat Technology)は、キャビティ表面急加熱冷却技術の総称です。この技術は、受注生産による成形品の販売および特許のライセンス販売を行っています。 |
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Y-HeaTは、保圧・冷却時間も含めた成形サイクル全域で金型温度を意図的に変化させることのできる従来の概念とは180°異なった世界初の画期的なシステムです。更に、複数チャンネルが独立した温度プロファイルで制御することで、樹脂の収縮に起因する成形不良を改善することが可能になりました。
特にソリに対しては顕著な効果があり、ウエルドレス+金型内ソリ量制御の高品質透明成形品が生産されています。
通常成形ウエルド部 |
Y-HeaT成形ウエルド部 |
東京大学 生産技術研究所 横井研究室で行われる超を極める射出成形プロジェクト(U‘10&U’11プロジェクト)の実験装置にY-HeaTが選ばれ、2010年4月より研究プロジェクトに参画しています。 Y-HeaTで高温域に温度制御された金型内でプラスチックがどのような挙動を見せるのか、研究成果が期待されます。 (写真は、Y-HeaTのウエルド部を観察したものですが、本研究プロジェクトとは直接関係ありません) |
レーザー顕微鏡によるウエルドラインの観察 |
Y-HeaTは、金型を縛りません。 いつもの場所でいつも通りに作りたい・・・ 自社の設備で製作したい。 安く早く良いものを調達したい。 気心の知れた金型メーカーで製作したい。 長年ものづくりをしてきたからこそ、よく分かります。 Y-HeaTは、当たり前のことを応援します。 |